歴史を胸に飛躍誓う 管内高校で卒業式
十勝管内の公立・私立高校全24校で1日、卒業式が行われた。大雪に見舞われ純白の景色に包まれる中、卒業生約2900人が思い出と希望を胸に巣立った。
「未来にまい進」 帯緑陽高
帯広緑陽高校(中坪俊博校長、生徒479人)では午前9時55分、卒業生159人が入場。卒業生は担任教諭から一人ひとり名前を呼ばれ、中坪校長から卒業証書を手渡された。
中坪校長は「『進むものは別れなければならない』という言葉がある。より高く、より大きな場所で皆さんを待っているものがある。どうか人生を謳歌(おうか)してほしい」と式辞を送った。卒業生代表の坂本将弥さんは「私たちは明日から別の道に進みますが、校訓の正義、友愛、前進を胸に刻み、未来にまい進します」と述べた。
(奥野秀康)
67年の歴史に幕 帯農高定時制
定時制が3月末で閉課し67年の歴史の幕を閉じる帯広農業高校(二木浩志校長)の卒業式は、午前9時半から同校で開かれた。
全日制と定時制(10人)の卒業生計206人に卒業証書が授与され、式辞あいさつで二木校長は「67年の歴史を振り返りすべての人に感謝の気持ちと、最後の卒業生として胸を張って旅立ってほしい」と述べた。
定時制の創成期からの様子をスライドで紹介。農業クラブOB会の佐々木勇一会長は「定時制の思いは全日制と共にますます飛躍してほしい」と述べ、定時制卒業生を代表して農業クラブ会長の橋本靖志さんが「私たちが最後の代となり大きな責任感を感じている。歴史と伝統に恥じない社会人を目指します」とあいさつした。
同校定時制は1950年、川西農業高の定時制課程として設置。今年度を含め1855人の卒業生を送り出した。(藤島諒司)