今年も無事故で任務完遂を 陸自第5旅団が年初飛行
陸上自衛隊第5旅団(堀井泰蔵旅団長)の第5飛行隊(土谷克弘隊長)は11日、今年初の飛行訓練を行い、飛行技術の向上や1年間の航空安全を祈願した。
第5飛行隊は同旅団で唯一の航空科部隊で、被災者の捜索や救援物資の輸送、緊急患者の搬送などを任務とする。40年以上、無事故飛行を継続している。
晴天に恵まれたこの日の訓練では、観測用ヘリコプター「OH-6」1機、多用途ヘリコプター「UH-1」3機に関係者が分かれて乗り込み、帯広駐屯地内の十勝飛行場を離陸。V字の編隊を組んで、鹿追や然別演習場、上士幌などの上空約800メートルを平均時速120キロで約1時間飛行した。
上空では、UH-1に搭乗した堀井旅団長が無線を通じて隊員に訓示し、同隊の1万4697日間(11日時点)の無事故飛行について「諸先輩と諸官が真摯(しんし)に職務に向き合い、航空安全に取り組んできた証左であり旅団長としての誇り。プロフェッショナルとして最善を尽くし、任務の必遂を」と話した。(石川友史)