「氷のお面」カードに 作者に寄贈
「第54回おびひろ氷まつり」(2月、帯広のまつり推進委員会主催)の広小路会場で展示された「氷のお面」のポストカードが出来上がり、17日、帯広稲田小学校(楜澤実校長、児童594人)で贈呈式が行われた。お面を作った1年生83人にカードが手渡され、笑顔が広がった。
氷のお面は洗面器に張った水の中に毛糸や野菜などを入れ、凍らせて作る。ポストカードは溶けてなくなっても思い出が残るようにと、十勝毎日新聞社などでつくる「氷のお面」プロジェクトが昨年から制作。帯広コア専門学校の高度情報システム科と情報ビジネス科の学生約20人がまつり期間中、お面を撮影し、デザインを手掛けた。
今年の氷まつりには帯広市と音更町の小学校など25校から計1533個のお面が出展され、1人につき5枚のカードを作成した。
贈呈式では、氷のお面の制作風景などを振り返るビデオを鑑賞。児童は十勝毎日新聞社の永田耕司事業局長らからポストカードを受け取り、「早く家族に見せたい」と喜んだ。1年生の武田悠菜さん(7)は「お面作りは楽しい思い出。今月で札幌に転校するのでカードを大切にしたい」と笑顔を見せた。
ポストカードを制作した帯広コア専門学校の若月優弥さん(20)は「作る前は量の多さに圧倒されたが、手分けして完成し、達成感がある。子どもたちのいい思い出にしてほしい」と目を細めた。(藤島諒司)