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編集余録「激甚災害」

 台風10号による被害が深刻化している。十勝管内では行方不明の2人が見つかっていない。河川氾濫による避難所生活が長引くまちがある。そして、大動脈である2つの国道が不通のままだ。爪痕の深さは「想像をはるかに超えている」。そんな声があちこちから聞かれる

▼道路の崩落などで国道274号日勝峠と38号が寸断され、道東自動車道に車が集中している。道東道がなければ十勝、釧根の東北海道は「陸の孤島」になっているところだ。高速道路網の防災面での重要性が改めてクローズアップされよう

▼復旧が急がれるのは道路ばかりではない。浸水被害に見舞われたまちの再興、損壊した橋や施設の修復、水浸しになった畑やライフラインを断たれた地域への対応…。今後の調査結果にもよるが、地元関係者の多くは国の激甚災害指定を強く望んでいる

▼激甚災害は「著しい災害の中でも、被災地域や被災者への助成、財政援助を特に必要とするもの」。これまでに指定された主な災害には、阪神・淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)、熊本地震(16年)などがあり、中には大規模な台風被害も含まれる

▼3日には石井啓一国土交通大臣が清水、新得の両町を視察し、「想像以上の深刻な被害」と驚きを隠さなかった。激甚災害指定への第一歩となる「迅速な被害調査」に期待したい。(國井正行)

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