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大豆ピニトール使いショートブレッド 帯農高生が開発

P-CUBEを持つ中嶋さん(前列右)。前列左は3年副班長の廣瀬彩乃さん、後列右は2年班長の佐藤美里さん、同左は2年副班長の村田千佳さん

 帯広農業高校の生徒が、フードバレーとかち推進協議会(会長・米沢則寿帯広市長)と食品製造販売大手フジッコ(神戸)の包括連携事業で生まれた機能性素材「大豆ピニトール」を活用した第1弾の商品として、菓子「きな粉とクルミのショートブレッド」を考案し、商品化を目指している。9月4日にJR帯広駅周辺で開かれる食と音楽のイベント「とかちマルシェ」で市民らに無料配布し、反応などを探る。

 大豆ピニトールは血糖値を下げて糖尿病予防などに効果があるとされる成分で、包括連携事業では十勝産枝豆の未利用部分である葉と茎を使っている。JA中札内村が原料供給し、十勝産業振興センターで煮出し、ろ過、濃縮してシロップを作っている。

 ショートブレッドを考案した帯農高農産加工部会ビネガー班(14人)は、交流のある帯広地域雇用創出促進協議会の商品開発プロジェクト「食ラボとかち」の関係者から大豆ピニトールを紹介され、商品開発に取り組んできた。

 小麦粉や砂糖など、クルミ以外の材料はすべて十勝産を使用。大豆粉でなく、きな粉を使うことでパサパサ感をなくして味を良くした他、血糖値を下げ、ミネラル分が豊富なてん菜糖を加えるなど工夫を重ねた。手軽に食べられるように2センチ角の一口サイズにし、4つの穴を空けてサクサクした食感も楽しめるようにした。商品名は「P-CUBE(キューブ)」。ピニトールの頭文字と、サイコロ状の見た目から名付けた。

 同班の3年班長の中嶋瑞希さんは「十勝産材料を使っていて、おいしく、健康成分も入っている。とかちマルシェでは無料で配布するので、気軽に来てほしい」と話している。

 当日は午後1時から、駅南側広場で限定200食を提供。味や健康食品への関心や連携事業の取り組みなどに関するアンケートも行う。(津田恭平)


◆とかちマルシェについて
概要、出展者等-とかちマルシェホームページ
とかちマルシェにフードバレー交流都市が参加します!-フードバレーとかちホームページ

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