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そうび苑の「足湯」地域に人気 帯広

足湯を楽しむ地域住民や入所者ら。体全体が暖まるという(右奥が前川施設長)

 社会福祉法人・刀圭会(帯広、長谷川賢理事長)が運営するケアハウス、デイサービスセンター「そうび苑」(帯広市西16北1、前川雅志施設長)の屋外にある「足湯」が人気だ。源泉掛け流しのモール温泉で、入所者以外にも無料で開放している。十勝で福祉施設が足湯を設置している例はほとんどなく、毎日訪れる地域住民もいる。

 同法人の協立病院(同住所)では敷地内に古くから源泉があり、グループ内で使用してきた。足湯は健康増進を通じた地域交流の推進を目的に2010年、そうび苑の東側に設置。5~9月の日曜日以外の午前10時~午後3時に、自由に入ることができる。

 帯広保健所によると、十勝管内では、温泉法に基づき施設の外に設置された足湯は9カ所あるが、医療法人や社会福祉法人では1カ所だけという。浴槽は大人8人ほどが一度に漬かれるほどの広さ。毎日入れ替えており、神経痛や冷え性、慢性消化器病などに適応するとされる。

 そうび苑によると、昨年の利用数は1002人だった。「正確ではないが、ここ数年は年間800人から900人の利用状況。当施設の入所者だけでなく、周辺町内会の人にも口コミで広がっている。ほぼ毎日来る人もいる」(森智子相談係長)という。

 近くに住む菊池健蔵さん(80)もその一人で、「体が温まるせいか、体調も良く元気」と笑顔。同じく武田フミ子さん(75)も「もちろん健康。“足湯友達”じゃないけれど、交流も楽しい」と話す。

 足湯のスペースには募集した川柳なども展示している。前川施設長は「湯に足を漬け、考えてもらう粋な企画」とし、「(足湯は)施設のことを知っていただく貴重なツールなので気軽に利用してほしい」としている。問い合わせは、そうび苑(0155・36・2088)へ。(佐藤いづみ)

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