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90年の節目「平原社展」始まる 絵画や版画、彫刻など143点

初日からにぎわう第90回記念展の会場(23日午前11時ごろ)

 第90回記念となる「平原社展」(平原社美術協会主催)が23日、帯広市民ギャラリー(JR帯広駅地下)で開幕した。絵画や彫刻など感性豊かな力作が並び、初日からにぎわいを見せている。8月4日まで。

 同展は1927年6月に創設され、翌年から年1回開催。会員数、出品数は増加をたどり、地方都市としては最大規模の美術公募展に成長した。

 今年は入選作(51点)と会員・会友作品合わせて計143点を展示。第90回記念大賞に輝いた酒森夏海さん(幕別)の油彩「Secret base」など大作が多く、「具象画から抽象画まで全てを網羅し、見応えある作品が多い」(和田仁智義事務局長)。会場では午前中、運営委員長を務める版画家・中谷有逸さんの作品解説の様子も見られた。

 来場した市内の美容師笠井初子さん(67)は「それぞれの感性を感じる。ゆっくりと楽しみたい」。同協会の滝川秀敏会長は「全国から応募があり、地方展として全国規模の展示会にも劣っていない。若い人にも芸術の魅力を感じてもらい、100回展へ歴史をつなげたい」と話した。

 入場料は一般400円、高校生以下無料。午前10時~午後7時(最終日は午後4時まで)。(高津祐也)

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