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新聞スクラップで6年連続最優秀 木野東小の平賀君

1年前のスクラップノートを広げ、成長を実感する平賀君(右)と母親の環さん

 【音更】木野東小学校6年の平賀亜十夢(あとむ)君は、1年生のときから新聞スクラップに取り組み、今冬に開かれた「第19回全十勝小中学生新聞スクラップコンクール」(十勝新聞教育研究会主催)で、コンクール始まって以来となる6年連続最優秀賞に輝いた。平賀君は毎日の新聞スクラップを通じて、情報活用能力や表現力を磨いている。

 平賀君の新聞スクラップは、気になる記事や写真を切り抜いてノートに貼り、内容の要約と感想を書き込む。1年生の冬、学校の先生の勧めで始めた。以来、冬休みの約3週間、元日も欠かさず毎日続けている。

 今年で6冊目のスクラップノートは、平賀君の成長や広がる興味に応じて進化している。1、2年生のときはまだ読めない記事が多く、四コマ漫画や天気のマークを切り抜き、家族とのやりとりを子供らしい視点でつづった。

 6年生となった今冬のノートは27ページに及ぶ力作。平賀君は、少年野球「木野東ブルーサンダーズ」のエースを務め、昨年は初めて全国大会出場を果たした。そのため、興味、関心のあるプロ野球や大リーグ、地元のスポーツに関する記事が大半を占める。

 大リーグで活躍した黒田博樹投手が広島に復帰する記事では球団の歴史や用語説明を書き、調べ学習の結果をしっかりとまとめた。記事は小さくても、ノートいっぱいに字や表、イラストなどが並ぶ。調べ学習は主にインターネットを活用している。

 継続できた背景には、規則正しい生活と家族の支えがある。毎日午前5時半に起床し、朝食後に自宅でバッティング練習をしてから登校。夕食後の午後8時半から1時間ほど宿題をし、冬休み中は寝る前にスクラップに1時間ほどかける。

 母親の環さん(46)、父親の一也さん(44)は「毎日、頑張っているね」と声を掛け、「きょうはこんな記事があるよ」とさりげなく新聞を広げている。平賀君の担任の三木俊治教諭は「国語や社会などで、自分の考えをまとめ、表現する力が素晴らしい」と新聞スクラップの効果を話す。

 昨年の全国大会出場では、自身の活躍が大きく十勝毎日新聞に掲載された。平賀君は「毎日、どんな記事があるか新聞を読むのが楽しみ。自分が載ってさらに興味が湧いた」と話す。

 コンクールを主催する同研究会の阿部英一・豊頃小教頭は「6年間続けたことが素晴らしい。新聞スクラップを通して思考力、判断力、表現力を養っているだけではなく、ノートが貴重な成長の記録になっている」と、平賀君の取り組みを評価している。(酒井花)

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  • 今年、最優秀に輝いた平賀君のノート。記事の重要な部分に線を引き、調べた内容を余白に書き込んだり、表にしてまとめたりしている

    今年、最優秀に輝いた平賀君のノート。記事の重要な部分に線を引き、調べた内容を余白に書き込んだり、表にしてまとめたりしている

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