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悪天候で捜索難航、依然行方不明 芽室岳遭難

捜索ルートなどについて確認する近藤さんの山仲間(10日午前5時15分ごろ、登山口に通じる林道入り口で。折原徹也撮影)

 【清水】清水町の芽室岳(1754メートル)で登山中だった帯広市内の地方公務員近藤友美さん(53)が8日から行方不明になっている山岳遭難で、道警などは10日、ヘリコプターによる捜索を予定していたが、視界不良と強風のため着手できない状況が続いている。一方、近藤さんの山仲間ら約25人が同日早朝から捜索のため入山したが、発見には至っていない。

 新得署などによると、道警本部山岳救助隊などは5人体制で、8日午後から9日午前にかけて、近藤さんとの携帯電話による連絡が途絶えた西峰の標高1700メートル付近の捜索活動を行ったが、頂上付近は風速15~25メートルと風が強く、地吹雪などで視界が悪く難航。隊員の疲れも考慮して同11時に一時中断して下山した。

 10日は捜索の中心を空からに切り替え、道警ヘリと道防災ヘリが待機しているが、現場周辺の視界が悪い状態のため天候の回復を待っている。

 近藤さんが所属する帯広勤労者山岳会の仲間9人は9日早朝に入山したが、夕方までに下山。10日は札幌や釧路の山岳会員らも加わり、総勢約25人が複数のルートから捜索を続けている。メンバーの一部は10日は山中にとどまり、11日も捜索を続ける予定という。

 近藤さんはスキー登山のために7日に同町内の登山口にある山小屋に1泊し、8日朝に入山。同日午後2時ごろ、下山ルートを見失って山頂付近で遭難したと、本人から電話で110番通報があった。1泊分の食料とビバークするための装備は持参しているという。


◆芽室岳遭難関連電子版記事一覧
「遭難者発見できず、あすも捜索継続 芽室岳遭難」-十勝毎日新聞電子版(2015/02/09)
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「極寒耐えた3日間、斜面に穴、パンと大福でしのぐ 芽室岳遭難」-十勝毎日新聞電子版(2015/02/12)
「遭難の3日間振り返る 芽室岳遭難の近藤さん会見」-十勝毎日新聞電子版(2015/02/16)
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