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3月15日に更別IC-忠類大樹IC間開通 帯広・広尾道

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 【幕別・大樹】高規格幹線道路「帯広・広尾自動車道」の更別インターチェンジ(IC)-忠類大樹IC間(16・7キロ)の供用開始日が3月15日に決まり、延伸地域の幕別、大樹両町は「念願の開通」と口をそろえ、医療面や観光振興などに期待を寄せる。一方で、「通過地点」とならないよう「人を呼び込むための工夫が必要」との声も聞かれる。

 幕別町の岡田和夫町長は「道東道ともつながることで、人を呼び込むチャンスとなる。ナウマン温泉ホテルアルコ236(忠類)などを核に、交流人口を伸ばせるよう観光面に力を注ぎたい」と強調。3月7日には町が音頭を取り、開通を祝うイベントも計画している。

 大樹町の酒森正人副町長も「医療面では救急搬送に有効活用でき、まさに生活の道路であり命の道路。救われる命が増える」と期待する。さらに岡田町長、酒森副町長とも「広尾までつながるよう、全通の早期実現も引き続き求めていきたい」とする。

 一方、今回の開通区間内にある忠類ICは、忠類市街地を少し越えて位置しており、通過地点となる懸念もある。このため、幕別町は昨年、国道からアルコなどに通じる町道の交通量を調査、開通後も続ける考えだ。4月以降、食の取り組みやイベントを継続的に実施するため、地域の主要団体などが集まり、準備も進めている。

 町商工会副会長の加藤修治忠類支部長は「市街地に足を運んでもらうため、地域一丸となって対応していかなければならない」と気を引き締める。

 大樹町商工会では「開通による交流人口増を見込んでいる。大樹に足を運んでくれる多くの人に喜んでもらう“おもてなし事業”を一つ一つ、進めていくつもり」としている。(佐藤いづみ、関根弘貴)

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