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技能五輪全国大会へ 帯広高等技専の宮本さん

金賞を目指し練習に励む宮本さん。右は澤田造形デザイン科長

 道立帯広高等技術専門学院(山科良明学院長)2年生の宮本拓実さん(20)=造形デザイン科=が、28日から愛知県で開かれる「第52回技能五輪全国大会」に北海道代表の一員として出場する。宮本さんは「金賞を取りたい」と意気込み、本番に向けて技術の向上に励んでいる。

 大会は若手技能者の技術向上を目的に満23歳以下が技能レベルを競う。機械系や建設系など全41種目に全国から約1200人が出場する。宮本さんは今年7月の全道大会で優秀な成績を収め、道選手団(23人)の一員に選ばれた。

 出場するのは建具種目。2日間の競技日程で、窓枠型の作品を12時間以内で仕上げる。切断面の滑らかさや接合面の正確性などの精度が評価される。

 宮本さんは10月下旬から平日の毎日、約7時間の練習に励んでいる。これまで本番と同じ作品を五つ完成させたが、「(制限時間を超える)14時間くらいかかってしまう」と苦労している。

 「時間に追われ、作業台が“物置状態”になってしまう」。指導する同科の澤田貴之科長は宮本さんの課題を指摘し、「スピードを上げるには道具の出し入れを効率良くすることが大事」とアドバイスする。

 宮本さんも「鉛筆がどこにあるのか分からなくなり、時間を無駄にしたこともある」と反省。「まずは作業台を散らさないことを目標に、丁寧な作業でタイムを縮めていきたい」と意欲を語る。(高津祐也)

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