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畠山さんSAJデモンストレーターに 十勝スキー連盟所属の女性初

SAJデモ認定の祝賀会で指導員仲間から花束を受け取る畠山さん(左)

 今年3月の全日本スキー技術選手権で決勝に進出した新得町の畠山良江さん(30)=旧姓・上田、サホロリゾートスキー場正指導員=が、SAJ(全日本スキー連盟)デモンストレーターに選ばれた。SAJデモはSAJ公認指導員の指導役を担い、高いスキー技術が求められる。十勝スキー連盟所属の女性で初めて選出された畠山さんは、「未熟なところも多いが、技術を正確に伝える役割をしっかりと果たしたい」と話している。

 畠山さんは芽室町生まれ。5歳からメムロスキー場に通い、めむろスキースクールで技術を磨いた。小学3年から道浅井学園短大(現・北翔短大)卒業までアルペン競技に取り組み、2004年の道選手権で4位入賞など管内を代表する選手として活躍した。

 ターンの質や技術の高さでポイントを競う技術選手権への挑戦は短大を卒業してから。めむろスキースクールの正指導員だったが、「さらに技術を磨く環境に」と2年前にサホロへ拠点を移した。11年から3年連続で全国選手権に出場。今年は初めて決勝に進出、27位に入賞したことで、SAJデモに選出された。

 SAJデモには全国大会で決勝に進出した指導員資格を持つ男性33人、女性13人が認定された。任期は今季から2年間。今冬のデモンストレーター合宿を経て、指導員向けの技術講習会で指導に当たる。十勝の連盟所属のSAJデモ認定は1972~77年に務めた中村準一さん(上士幌、旅館「中村屋」社長)以来。

 十勝スキー連盟教育部主催の祝賀会が3日に開かれ、約40人の指導員仲間らが快挙を喜んだ。同部の金子正伸部長は「十勝のスキー技術向上に貢献してほしい」と祝福。畠山さんは「指導員としてスキーの楽しさも伝えられるように活動したい」と話した。

 出席者の中にはめむろスキースクールで幼い頃の畠山さんを担当した指導者も。和泉昭夫さん(78)と大倉力雄さん(75)は「持ち前の明るさで周囲からも慕われる子で、人一倍努力もしていたのでずっと応援していた。自分の娘のようにうれしい」と喜んでいた。(深津慶太)

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