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「頑張った」 甲子園で躍動の帯広出身2選手健闘たたえる

 「よく頑張った」「惜しかった」-。甲子園球場で熱戦が続く夏の全国高校野球選手権は19日午前、南北海道代表・東海大第四高校(札幌)のエース西嶋亮太君(3年・帯広翔陽中学校出)と、三塁手の若原竣之介君(3年・帯広第八中学校出)の帯広出身2選手が、2回戦となる山形中央高校との試合に先発出場した。延長十回の末に0-2で敗れはしたものの、最後まで諦めずに粘り強くプレー。家族は1回戦に続き同球場アルプス席で応援し、帯広の関係者も2人の健闘をたたえた。

 西嶋君は小学校で野球を始め、中学で硬式野球のとかち帯広リトルシニアに所属し、同高に進んだ。今大会の1回戦で12三振を奪う力投に加え、同球場の球速掲示が不能のスローボールを平然と投げ一躍甲子園のヒーローに。

 父の博則さん(45)は「4万8000人近い大観衆の中で堂々としている」と驚いた。16個の内野ゴロを奪った2回戦の投球に「暑い中、よく頑張った。楽しませてもらった」と感謝した。中学3年時の担任だった木井則裕教諭は「ずば抜けていた運動能力だけでなく、文化祭での合唱など何でも一生懸命だった」と振り返る。とかち帯広リトルシニアの牧田光成会長は「私たちの誇り。現在は3年生が抜けて8人と少人数で厳しいが、選手を勧誘して第2、第3の西嶋君を出そうと励みになった」と力を込めた。

 若原君は中学校で主将も務めた。右バッターだったが、部活動引退後に左打者に。後輩たちが練習試合などでグラウンドにいないとき、父の敏広さん(47)と2人でティーバッティングに打ち込んだ。同中野球部の豊田実監督は「器用な選手で責任感もあった。高校でよほど練習したのだろう。よく左打席をものにした」と感心した。1回戦では左打者として相手の左投手から2安打。

 2回戦は、1回戦でなかった守備機会も無難にこなし、1安打を放った。走攻守の奮闘に、母の一子さん(47)は「本人は調子がいいと言っていた。最後まで諦めずによく頑張った。暑くて楽しい夏に、全力を出し切って、いい思い出になったと思う」と声を弾ませていた。(北雅貴)

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