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ラトビアの国際フェスでペーパーアート披露へ 幕別

フェスからの招待状を手に、リガでの制作に向けて意欲を見せる加藤さん

 【幕別】町忠類在住で、紙などを使った現代アート制作を行っている加藤かおりさん(28)が、ラトビア共和国の首都リガで27日から開かれる日欧交流事業「国際ペーパーオブジェフェスティバル」に、日本人アーティストの一人として招待された。現地で作品制作のパフォーマンスを行うほか、ワークショップの講師などを務める。とかち青空レディでもある加藤さんは「自分自身が成長できる大きなチャンス。十勝のこともアピールしたい」と張り切っている。

 欧州連合(EU)では毎年「欧州文化首都」と銘打ち、EU内や世界各国と文化交流事業を行っている。今年はリガなど2都市で展開。「国際-」も同首都文化交流事業の一環。元総理大臣の海部俊樹氏が名誉委員長を務めるNGO「EU・ジャパンフェスト日本委員会」(東京)が、同事業への日本人派遣を資金面などで支援している。

 同フェスは環境や建築、デザイン、紙という素材の革新的な使い方に焦点を当てたイベントで、27日~7月20日に開催される。加藤さんは昨年末に現地キュレーターから依頼を受けた。建築家やジュエリーデザイナーなど11人の日本人が招かれる。

 加藤さんは、紙を折って作る立体的な幾何学模様を基本に、さまざまな形に仕上げる紙のビジュアルアートを得意とする。高校1年からオーストラリア・メルボルンの高校に留学し、ペーパーアートと出合い、メルボルン大美術学科に進学。本格的にペーパーアートを学んだ。2012年に帰国し、創作活動を続けるほか、語学力を生かした通訳・翻訳の仕事や、とかち青空レディとしても活躍している。

 加藤さんは期間中、ラトビア大付属植物園に展示する作品を人前で実演しながら制作する。ワークショップでは日本伝統の折り紙体験などを計画している。

 日本委員会は「招かれるのは現地がアーティストとして認めている証し。頑張ってほしい」とエールを送る。加藤さんは「短時間で仕上げなければならないが、しっかりアピールしたい」と話している。(佐藤いづみ)


◆国際ペーパーオブジェフェスティバルについて
欧州文化首都リガ2014「国際ペーパーオブジェフェスティバル」6月27日から-EU・ジャパンフェスト日本委員会事務局

◆加藤かおりさんについて
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20代目青空レディ始動 帯広で認証式・引継式-十勝毎日新聞電子版(2014/04/13)
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