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柳月など十勝勢活躍  道洋菓子コンテスト

過去最多の入賞を果たした柳月のパティシエ

 「2014北海道洋菓子作品コンテスト」(8、9日・札幌、道洋菓子協会主催)で、柳月(本部・音更町、田村昇社長)のパティシエ10人が入賞した。同社としては過去最多。また、十勝トテッポ工房(帯広市西6南17)のシェフパティシエ織田武司さん(42)も入賞し、「スイーツ王国・十勝」のレベルの高さを示した。(関坂典生、丹羽恭太)

 大会は6部門で行われ、ジュニア部門(学生対象)を除く5部門に全道のパティシエから123点が出品された。

 柳月は、細工の技術を競う小型工芸菓子部門で金賞に佐々木千華さん(20)、銀賞が村上芹さん(22)、銅賞に及川結貴さん(20)と上位を独占。同じく細工の出来を審査するマジパン部門で西山理恵さん(29)が銀賞、橋本亜依さん(24)が銅賞を受賞した。

 味を重視するアントルメ部門では金賞に渡邊真さん(34)、銅賞に菊地謙作さん(27)と林基樹さん(33)が選ばれた。国内産米粉を使った洋菓子を作る「特別部門」でも内山龍太さん(26)が銀賞、齋藤力也さん(23)が銅賞を獲得した。

 特別賞の丸井今井賞とのダブル受賞となった渡邊さんは「丸井今井賞はラッキーだった。味を重視する部門で受賞できたことがうれしい。複雑な味にならないようにして、サクサクとした食感もつけた。今後は新商品の開発に生かしたい」と抱負を語る。コンテスト初挑戦で金賞の佐々木さんは「先輩に教えてもらったり、作品を見たりして挑戦した。また頑張りたい」と話す。

 同社は今回の入賞者を中心に10月に東京で開かれる国内最大の洋菓子コンテスト「ジャパン・ケーキショー」(日本洋菓子協会連合会など主催)に出場する予定で、全国での入賞も目指す。

 織田さんは特別部門で銅賞に選ばれた。作品はスパイスの効いたパウンドケーキ「パン・デピス」の一種。十勝の地酒「十勝晴れ」の酒米の米粉と十勝産小麦粉をブレンドし、十勝晴れの酒かすや、吉田農場(芽室)が作る野菜の糖蜜漬け「さとうむすび」を十勝ワインで煮た物を混ぜ込むなど、徹底して地元の食材にこだわった。スパイスにはシナモンやクローブなどに加えサンショウを使用し、和のテイストも追求している。

 織田さんは「十勝の恵があるからこそできた。十勝のアピールになったと思う」と話す。同店で近く販売する予定。

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  • 十勝産の素材にこだわった出品作品と織田さん

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