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香港で豚丼、初の通年販売  はげ天 

香港の店のポップを手に、1年間の販売に意欲を燃やす矢野社長

 帯広市内の飲食店「はげ天」(矢野整社長)の豚丼が、香港で1年間、販売されることが決まった。現地の飲食大手チェーンの11店で、1日計550食の販売を計画している。帯広名物の豚丼が海外で通年販売されるのは初めて。同社が昨年取り組んだ短期間での販売が現地業者に認められた形で、豚丼を足掛かりに十勝産品の海外展開の可能性が広がっている。

 同社は昨年8月8日~11月3日、香港の飲食業界最大手・マキシムグループが運営する10店(途中から11店)で豚丼を販売した。同グループが、日本の丼料理の販売を計画して豚丼に白羽の矢が立ち、帯広市内の数店の豚丼店を食べ比べた結果、はげ天に決まった経緯がある。

 約3カ月で約4万5000食を売り上げ、目標を達成。価格は豚丼並盛りで88香港ドル(1ドル約13円)と高めだが、高級飲食店での提供で販売を制限するほどの人気だった。現地の消費者アンケートでは「豚丼のたれが良く口に合う」「伝統的な日本の味だ」などと好評で、再販売への期待も大きかったという。

 このため1年間の販売が決まり、12日から提供を始めている。同グループの調理担当者が、はげ天の豚丼の作り方をすでに学んでおり、はげ天のたれは十勝から輸出、米は日本から輸出している日本米を使っている。肉は現在は道産だが、「これから十勝産に切り替えていきたい」(矢野社長)としている。

 同グループは中華やパン、洋食、スイーツ、日本食などの飲食ブランドを持ち、約800店で展開。日本ブランドでは福岡のラーメン店「一風堂」などが含まれる。矢野社長は「豚丼を切り口に、十勝の品質の高い他の食品や十勝の風景も伝え、旅行客増にもつなげたい」と意気込む。

 同社は1934年創業。帯広市内に「帯広はげ天」「豚丼のぶたはげ」など4店、北広島市に1店、埼玉県内に1店を出店している。(関坂典生)

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