ミュージカル「カチバス」 主演森崎さんらトークライブ
十勝バス(帯広市)の野村文吾社長や同社の歩みを北海道や十勝にゆかりのある役者が演じるミュージカル「KACHI BUS(カチバス)」の帯広公演(2月14、15日・帯広市民文化ホール)を記念したトークライブが25日、帯広市市民活動交流センター(藤丸8階)で開かれた。野村社長役で主演する「TEAM NACS(チームナックス)」(札幌)の森崎博之さんら4人が、見どころや東京公演のエピソードなどをユーモアたっぷりに紹介。テンポよいトークに、参加者は地元公演への期待を高めていた。
森崎さんの他、企画や原作本を手掛けた吉田理宏さん(東京、WAYOUTカンパニー代表)、脚本や作詞、作曲担当のミュージカル作家まきりかさん(東京)、野村社長が出演。会場には100人以上が集まった。
東京公演(5~13日・本多劇場)は連日満席で終了した。仕事でよく十勝を訪れる森崎さんは、「東京公演で終わってしまっては広がりがない。北海道のローカルタレントとして、絶対に凱旋(がいせん)公演を成功させたい」と力を込めた。
吉田さんは、「社員同士のぶつかり合い、家族の確執など身近なことが題材。自分を見ている感覚になる人も多い。早く会社に行きたいと言ってくれる観客もいた」と説明。まきりかさんは、「みんなが知る十勝バスだが、フィクションのつもりで表現した。11人の登場人物それぞれが人生を歩み、それを見る観客が主役になる内容」と話した。
一方で、物語は倒産の危機にあった同社の過去も描かれており、「東京公演を初めて見たときはつらかった」と野村社長。しかし、「全国のバス会社との取り組みに結びつけたい」と抱負を述べた。
会場からは、「母が帯広出身の出演者と同じクラスだった。どんな人か」など地元ならではの質問もあった。
帯広公演の開演時間は14日が午後7時、15日が同1時。チケット(全席指定)は5000円。勝毎サロン(藤丸7階)、チケットらいぶ、チケットぴあ、ローソンチケットなどで扱っている。問い合わせはアトリエ・ダンカン(03・3475・0360)へ。(山岡瑠美子)