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幕別の松田さんソチへ スケート靴メンテナンス「ベストを演出」 

「選手たちが安心して競技に臨めるようサポートしたい」と語る松田さん

 【幕別】「スケートプロショップおおさか」(本店・町錦町19)専務の松田記一さん(53)が、文部科学省がソチ五輪に合わせて現地に設ける「マルチサポートハウス」の、スケート日本代表選手団用具調整スタッフに選ばれた。普段から同五輪日本代表の及川佑選手(池田出身)ら国内トップ選手のスケート靴を修理している松田さんは「選手がベストな形で試合に臨めるよう対応したいし、自分自身、海外の選手らを見て勉強したい」と意欲を見せている。

 「マルチ-」は代表選手が最大限の実力を発揮できるよう、一カ所で体調や用具の管理、疲労回復、食事などをサポートする拠点。冬季五輪での設置は初。

 運営を受託する日本スポーツ振興センター(東京)が各分野のエキスパート約40人に依頼。松田さんは昨年3月にソチで行われた世界大会でも同様の職務に当たっており、今回、スケートの用具調整担当として唯一選ばれた。

 松田さんは幕別小・中、池田高卒。小学から高校までスケートに取り組んだ選手経験が買われ、25年ほど前から同社でスケート靴のメンテナンスを手掛けている。「分からないことはメーカーに問い合わせたりして独学で技術を学んだ」と話す。

 メンテナンスの技術はスケート関係者から高い評価を得ており、ソチ五輪代表の及川選手や長島圭一郎選手(池田出身)、辻麻希選手(帯広出身)らトップ選手のほか、管内の子供たちなど幅広い層からの修理を請け負ってきた。

 30日に出発する松田さんは「少しの(ブレードの)狂いが記録を左右する。自分が関わった選手が良い成績を取れるよう靴の状況を的確に見極め、メンテに当たりたい」と話している。
(佐藤いづみ)

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