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作業の安全と降雪も祈願 雪不足の氷まつりで関係者 

製作作業に向けて無事故を祈る関係者ら。雪不足に思いは複雑

 31日に開幕する「第51回おびひろ氷まつり」(帯広のまつり推進委員会主催)に向け、帯広青年会議所(帯広JC)など関係3団体は12日、会場となる帯広市内の緑ケ丘公園で安全祈願祭を行った。雪不足の中での準備作業を余儀なくされており、関係者は雪像作りなどに必要な量の降雪も併せて祈願した。折しもこの日の降雪で10トントラック77台分の雪が会場内に搬入され、大雪像などは予定通り制作される見通し。ただ、氷雪像などに使う雪の量には依然届かず、19日に再度行う搬入で最小限の雪を確保したい考えだ。

 安全祈願祭は帯広青年会議所の「49年会」などが主催し、帯広商工会議所青年部、十勝毎日新聞社の関係者も参加した。この日は約50人が出席し、神前に玉串をささげて制作作業や期間中の無事故を祈願した。神事の後には大塚哲也帯広JC理事長らがあいさつした。

 12日に降雪があったものの、13日午前9時現在の帯広の積雪量は12センチで、平年の5分の1程度。氷まつり実行委員会(火ノ川好信実行委員長)によると、雪像などに使う雪の量を4分の1程度に減らし、氷で代用する考えだが、それでも10トントラック100台の雪が必要という。このうち77台分がとかち村(帯広競馬場内)をはじめ、帯広市内の施設駐車場などから運び込まれた。19日に再度搬入作業を行う。

 今回の氷まつりでは、雪の迷路や回転ソリ、氷の滑り台といった恒例のアトラクション、十勝を舞台とした人気漫画「「銀の匙(さじ)Silver Spoon」をコンセプトとする大雪像の製作などを予定している。

 帯広測候所によると、今後1週間は太平洋側ではまとまった降雪は見込めない。火ノ川実行委員長は「氷を使うなどの工夫で、例年に劣らない、市民が楽しめるまつりが開催できれば」と話している。
(小縣大輝、高津祐也)

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