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勝毎電子版でスクラップづくり 芽室南小で「十勝の伝統」探し~先生が記者

十勝毎日新聞電子版を使って、「十勝の伝統を探す活動」に取り組んだ芽室南小の5年生

 新聞と言えばかつては「紙」が当たり前でしたが、最近ではインターネットで見ることができる「電子版(でんしばん)」が充実しています。十勝毎日(とかちまいにち)新聞も「勝毎電子版」があり、紙で見られないたくさんの写真や動画がアップされています。芽室南小学校の5年生は、昔の記事を検索(けんさく)できる勝毎電子版の有料版を使って、スクラップづくりに挑戦(ちょうせん)しました。(教材作成委員・中村俊太=なかむら・しゅんた=)

昔の記事くわしく
 いつもの授業(じゅぎょう)では、紙の新聞や「Yahoo!ニュース」などインターネットで見られるメディアについて、共通点や違(ちが)う点を整理した上で、それぞれの強みを生かしながら、デジタルとアナログの両方で読解(どっかい)力や表現(ひょうげん)力を育んでいます。

 特に国語の授業では、情報(じょうほう)の取り扱(あつか)い方について学ぶため、電子版を活用しています。11月に行われた授業では、「十勝の伝統(でんとう)を調査(ちょうさ)しよう」というテーマで電子版を使いました。身近な伝統からだんだん視野(しや)を広げていくのが狙(ねら)いです。勝毎電子版は、キーワードを打ち込(こ)んで検索すること、写真がたくさん見られることが大きなメリットなので、過去(かこ)の記事や昔の十勝の様子を知る上で役に立ちます。

画像貼って要約
 今回は国語の「古典を楽しむ」という授業の中で、源氏(げんじ)物語や竹取(たけとり)物語などの古典文学をはじめ、能(のう)や狂言(きょうげん)などの芸能(げいのう)について学んだことをもとにしながら、電子版の記事の中から十勝に昔からあるものや伝統的な文化などを見つけ、「デジタルスクラップ」を作りました。

 電子版の記事をスクリーンショット(画面の保存=ほぞん=)をして、その画像(がぞう)をいくつか用意したスクラップの型(かた)にはめ込みます。型には記事の要約、記事に対する感想や疑問(ぎもん)、アイデアなどを記入することができます。 

【デジタルスクラップの手順】

(1)勝毎電子版の「過去記事検索」にキーワードを入力して、関連した記事を見る

(2)気になった記事をスクリーンショット

(3)プレゼンテーションソフトを立ち上げ、スクリーンショットした記事を型にはめ込む

(4)記事の要約や気付いたことを入力する


「神楽」に関心
 電子版では「伝統」「文化」「昔」というキーワードを入力して、記事を検索しました。すると、それぞれの市町村で行われている文化祭やアイヌの行事などを紹介(しょうかい)する記事が出てきました。中札内(なかさつない)村の上札内(かみさつない)地区で行われている「石見神楽(いわみ・かぐら)」の記事を見つけた浮田楓花(うきた・ふうか)さんは「伝統芸能を見たことがないので、芽室でも見てみたい」とコメントしていました。

児童が作ったデジタルスクラップ


休み時間に読む子も
 紙の新聞では興味(きょうみ)が持てなかった児童も、デジタルの電子版は積極的に開いていました。毎日占(うらな)いをチェックする子、地区のミニバスの記事をチェックする子、自分の通うバトン教室の発表会の記事を確認(かくにん)する子、兄の中体連の様子を見守る子。有料版の検索ではさらにくわしく記事の内容が分かるので、休み時間などに読んでいました。学校のホールには紙の新聞も置いてあるので、電子版をきっかけに紙を手に取る子も増(ふ)えました。

<教材作成委員からひとこと>
◆芽室南小学校 中村俊太先生

 勝毎電子版を使った授業では、子どもたちが住む地域(ちいき)について理解するきっかけが生まれることに加え、デジタルスクラップをつくることで、国語の授業で育む要約力や、タブレット端末(たんまつ)の操作(そうさ)にも慣(な)れることができるため、教科の枠(わく)を越えた学びにつながりました。

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