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浦幌巡る教育旅行を 「樂舎」が大手旅行会社と協働で企画

川西室長(右)から樹木の説明を受ける生徒ら

 【浦幌】一般社団法人「十勝うらほろ樂舎」(近江正隆代表理事)が、大手旅行会社「東武トップツアーズ」(東京)と協働で、中学生・高校生向けの新たな教育旅行プログラムを始動させた。今年度は2校、来年度は現時点で3校を受け入れる予定で、探求型の体験学習を提供する。

 同法人はSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに、昨年度から教育旅行プログラムの開発を進めてきた。今回、1校目として石狩管内新篠津中学校(吉本浩志校長、生徒73人)の3年生32人が14、15日に来町した。

 初日は浦幌の1次産業を巡るツアーとし、生徒たちが2台のバスに分乗して厚内漁港などを見て回った。

 森林公園では、十勝総合振興局森林室の川西博史室長の誘導で園内を散策。トドマツやイヌエンジュなど多種多様な樹木を観察した他、森の土の保水力を試す実験も間近で目にした。川西室長は「林業は森の多様性を維持しつつ、多様な森の恵みを持続的に活用し、未来につないでいく」と説明し、林業とSDGsの関連性を伝えた。

 散策を終えた立蔵大翔さん(15)は「浦幌は山や森に囲まれて緑色が多く、新篠津と違って景色が新鮮だった。ここで学んだことを新篠津に戻って何かに生かせれば」と話していた。

 2日目は生徒たちが漁業・林業・教育のチームに分かれ、各事業所を訪問。従事者から生の話を聞いたりして産業の魅力を知った。

 11月には東京都立本庄高校が来町する予定で、近江理事長は「ゆくゆくは教育旅行プログラムを農村ホームステイ事業と組み合わせたい。生徒たちが滞在期間中に探求授業と農業体験の両方をできる仕組みを築ければ」と見据えていた。(小縣大輝)

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