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「物損」1月下旬の朝 「人身」10月下旬の夕 事故多発の時間を視覚化 帯広署

帯広署がホームページで公開しているヒートマップ。事故が集中して発生している時間帯や時期が色の濃淡で分かる

 帯広署(木村茂典署長)は、過去5年間(2014年1月~18年12月31日)に同署管内で発生した約4万件の交通事故を分析し直し、事故が集中して発生している時間帯や季節などが色の濃淡で分かる「ヒートマップ」を作成した。同署のホームページ上で公開しており、危険な時間帯を中心に交通事故に気を付けるよう市民らに啓発する。

 同署管内で過去5年に発生した交通事故は人身事故が2518件、物件(物損)事故が3万9036件。人身のうち、死亡事故は35件となっている。

 ヒートマップでは、物損と人身の各事故について月(物損は上・中・下旬、人身は上・下旬)と時間(物損は15分区切り、人身は30分区切り)で件数を表示。事故件数の多い項目を赤で色付けし、件数の減少に応じてオレンジ、黄色、白と薄くなっていく。また、死亡事故の発生時間帯は赤枠で囲み、どの時間に死亡事故が発生しているのかを「見える化」した。

 物損事故は1月下旬の午前8時から15分間が72件と最も多く、次いで12月中旬の午前8時から15分間の66件など、路面状況が悪い冬期間の通勤時間に重なる時間帯に集中している。また、午前8時からの15分間は全時間帯で唯一、1000件を超える1029件の事故が発生していることが分かった。

 人身事故で最も多かったのは10月下旬の午後6時台前半で19件。次いで11月下旬の午後5時台後半の11件。死亡事故は午後3時台後半に5件発生している。乗用車による正面衝突や出合い頭の衝突、路外逸脱などで車の運転手が死亡するなどしている。

 ヒートマップからは、物損事故が交通量の多い時間帯に集中しているのに対し、死亡事故は交通量が少ない深夜にも点在して発生していることも分かる。

 同署は「深夜の時間帯は交通量が少ないことから、運転手の注意も不足しがちで、歩行者が犠牲になる死亡事故が発生している」とみる。

 同署は今回の分析結果やヒートマップを交通安全啓発に活用し、危険な時間帯や季節を市民に知らせることで事故防止につなげていく考え。(大谷健人)

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