自慢のまなびや(八千代中、川西中、清川中、大空中、七中) まちマイ大空・農村エリア編
■唯一の部活、ソフトテニス部-八千代中
帯広八千代中(堂山貴也校長、生徒15人)で部活動として唯一のソフトテニス部の活躍が輝かしい。所属は男女合わせて13人。
男子は団体で2016年、17年と2年連続全国中体連に出場。人数の関係でソフトボール部からソフトテニス部に変わった女子チームは設立5年目と今後の活躍に注目だ。
入部時に初心者の部員も多いが、先輩や先生、地域の熱心な指導と協力を受け、校内唯一の部活のため雨や雪の日も体育館で存分に練習に取り組み、力を付けてきた。
男子の田村創二朗キャプテン(3年)は「先輩たちの残してきた成績にプレッシャーもあるが、声をしっかり出して全十勝で4連覇して、全道大会を目指したい」、女子の松田萌花キャプテン(同)は「女子も団体で上位を目指したい」と今年の中体連に意気込んでいる。(藤島諒司)
■合同防災体験学習-川西中
帯広川西中学校(黒田正則校長、生徒66人)は毎年、地域の川西保育所、川西小学校と合同で防災体験学習を行っている。
5年目を迎える今年度は、小学1年~中学3年の生徒が14班に分かれ、他学年も交えた18人のチームで災害時に役立つ段ボールベッドを作る。
今野典之教頭は「防災体験学習を年代の違う子どもたちで一緒にできるのは川西ならでは。中学生にはリーダーシップを学んでほしい」と期待する。
今年度の防災学習は14日に行われる。今野教頭は「地域の方にもぜひ参加してもらえれば」と呼び掛ける。(沖田唯可)
■自慢の農園で種まき-清川中
帯広清川中学校(卯月道彦校長、生徒27人)の敷地内には約300平方メートルの農園があり、毎年作物を育てている。今年度も5月17日にカボチャやジャガイモ、枝豆などの種や苗を植えた。児童たちは種まきから収穫までの一連の活動を通して、難しさや達成感を味わっている。
地域産業や食について理解・関心を高める活動で、全校を上げて取り組む。種や苗は、JA帯広かわにしやPTAから提供されている。10月の収穫祭に向けて、生徒たちが草取りや水やりなどの世話を行う。
栽培した作物は、生徒会の交通安全キャンペーンで近隣住民に配布したり、収穫祭での調理に使う。料理のメニューも生徒が考案。毎年生徒たちが楽しみにしている学校行事の一つで、昨年度はコーンポタージュやポテトサラダ、グラタンなどをつくった。収穫祭当日は保護者も料理を囲み、生徒の手作りの味を楽しんだ。
八木悠成さん(3年)は「おいしく育つように心を込めている。今年はカレーやスイーツを作ってみたい」と意欲的だ。宗岡安隆教頭は「中心部の学校ではできないような、地域と学校が一つになった活動」と話している。(細谷敦生)
■「飛翔ノート」-大空中
帯広大空中学校(黒島俊一校長、生徒172人)の自慢は、地域との結びつきを象徴する「飛翔ノート」だ。
大雨の後、校庭の水たまりに校舎が鏡映しになった美しい景色を地域住民が撮影。「いいものがある」と学校に持ってきてくれた写真を表紙にしている。
2012年度から生徒に配られるようになったノートは、1~3年の全生徒が1年に1冊使う。生徒が1日の反省や日記、明日の持ち物を書き込んで、先生がコメントを返す「生活ノート」に近いものだが、今年からは家庭学習の内容も記録することになった。
生徒たちは「家庭学習をやらなきゃいけなくなった」と言いながら、「テスト前に役立つようになった」(生徒会長・松井彩月さん)、「先生との交換日記みたいで、ちょっとうれしい」(副会長・日高優利亜さん)と愛着も感じている。(奥野秀康)
■変顔カボチャでハロウィーン-七中
「変顔」カボチャ-第七中
帯広第七中学校(小玉功校長、生徒63人)はハロウィーンに合わせ、学校農園で育てた巨大カボチャに「変顔」を描き、とかち帯広空港などで展示している。
農業が盛んな十勝のPRと、学校がある大正地区をハロウィーンカボチャの産地としてブランド化しようと、2年前から大正商工同友会が産地一体となって取り組み始めた。昨年度は直径60センチの巨大カボチャ「アトランティックジャイアント」を10玉収穫。1年生22人が変顔のイラストをポスターカラーで面白おかしく描き、空港のほか、帯広競馬場や幸福駅、藤丸など市内6カ所に設置した。
帯広競馬場では緑色の馬そりに巨大カボチャを置き、周りを小さなカボチャで飾り付けるなど工夫を凝らした。黒田紋ノ丞さんは「人の目を引くような絵を描けた」と自信たっぷりに話す。(高田晃太郎)
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