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帯広コア専門学校 留学生18人奮闘中 まちマイ南町中エリア編

学校生活と介護施設での仕事を両立して介護福祉士を目指すベトナムの留学生たち

介護の技 ベトナムへ 
授業で体験、施設で実践 祖国の人の助けに

 介護福祉士を目指すベトナム人の留学生18人が帯広市内で奮闘中だ。今春から帯広コア専門学校(西11南41)に通いながら、市内の社会福祉法人真宗協会と医療法人社団刀圭会でアルバイトに励む。両国で活躍する将来を夢見ながら介護の仕事を学んでいる。

 介護業界の人材不足を背景に、真宗協会では昨年から、刀圭会では今年初めて、留学生を受け入れた。

 コア専門学校では19日、着替えの介助をする実習授業が行われた。要介護者の衣服の着脱では、不自由な側から着て、健康な方から脱ぐ「着患・脱健」の原則を学習。ベッドで寝たきりの要介護者を想定した着替えの介助では、「ボタンを留められますか?」「ズボンをはきますので立ち上がりますよ」と声を掛けながら介助に努めた。

 刀圭会が運営する介護老人保健施設「アメニティ帯広」で働くグエン・ディン・トゥアンさん(20)は「授業や帯広での生活も慣れてきた。緑ケ丘公園が広くてお気に入り。将来は立派な介護福祉士になって、ベトナムで自分で施設を開設して多くの人の助けになりたい」と夢を抱く。

 真宗協会が運営する「特別養護老人ホーム帯広至心寮」で働くブオン・ティ・ホイさん(24)は「授業は実習も多く、至心寮ではプロの職員さん方に現場で親切に教えていただいておりとても勉強になる」と話し、帯広の暮らしについて、「これから冬の寒さは心配。でも帯広は水がとてもおいしい」と語った。(藤島諒司)

関連写真

  • パジャマの着替えの介助を実践

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  • 寝たきりの要介護者に着衣の介助を行う実習

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  • ベトナムの伝統料理や服装、祭りなどを紹介する壁新聞は校内の廊下で飾られている

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  • 「ズボンをはきますので立ち上がりますよ」。丁寧に声を掛け介助する

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