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「SORA」広がる 大樹の宇宙交流センター

団体視察も訪れるSORA。高橋はるみ知事も大樹の宇宙関連事業に理解を深めた(昨年7月2日)

研修室新設、視察増に対応18年度完成
 【大樹】町は航空宇宙関連の実験資料を展示する「町宇宙交流センターSORA(そら)」を増築する。研修室を新たに作り、小・中・高生の体験学習や団体による視察の受け入れ能力を強化する。また、展示スペースを増やし、展示内容の充実も図る。

 国の地方創生拠点整備交付金の対象事業に選ばれた。現施設の南側に団体受け入れ用の研修室104平方メートルを新たに設置。これまで団体を受け入れてきた集会室は展示室として活用、展示室の面積は従来の2・5倍の90平方メートルに広げる。施設全体の面積は1・8倍の284平方メートルとなる。

 総事業費は5502万円で、うち半分を国の交付金で賄う。さらに国の補正予算債も活用し、町の負担は1200万円程度となる見込み。利用実績は、初年度の2014年度が2542人だったが、16年度は3822人と1・5倍に増加。町内でロケットを開発する「インターステラテクノロジズ」や町の航空宇宙産業基地誘致などの取り組みが注目されており、企業や経済団体の視察は14年度の35件から、16年度は50件と大幅に増えている。

 これまで団体の視察受け入れは、集会室で町の取り組みの概要を説明し、その他の施設見学に移る。また、集会室はペットボトルロケットの工作教室などとしても使うが、25人程度の受け入れが限界だった。

 増築により、工作教室に関しては、学校の1クラス分に相当する40人程度を一度に受け入れられるようにしたい考え。年度内に関連費用を盛り込んだ補正予算案を町議会に提案、新年度から工事を行い、18年度のリニューアルオープンを予定している。町は「宇宙のまちづくりにより交流人口も増えている。実験資料も充実させ、子どもの学習の場としても充実させたい」としている。(伊藤亮太)

<SORA>
 町が進める航空宇宙関連事業に関する交流、教育、観光の拠点として14年にオープン。町多目的航空公園で行われている宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大気球実験の資料、民間企業、大学が試験したロケットなどが展示されている。現施設は、平屋で床面積155平方メートル。主な部屋は34平方メートルの展示室と、55平方メートルの集会室がある。

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