ダムコーヒー、好みの味で 札内川ダムで熟成豆の焙煎体験 中札内
【中札内】札内川ダムで長期熟成したコーヒー「かわたびコーヒー」の一種を使った「コーヒーキャンプ」が27日、村内の札内川園地キャンプ場で行われた。当日はあいにくの雨天だったが、参加者は雨音と共に自ら焙煎(ばいせん)したコーヒーを堪能した。
札内川園地を管理・運営するAOILOが主催。帯広市内などから12人が参加した。帯広開発建設部帯広河川事務所が管理する札内川ダムの施設内見学では、コーヒー豆を貯蔵していたリムトンネルを訪れた。同事務所の小中健一副所長は「トンネル内は光が当たらず、年間通して10度前後と一定に保たれている」と説明した。
焙煎体験では、長期熟成されたコーヒー豆3種を使用。参加者は好みのコーヒー豆を選び10~15分間火にかけて焙煎。聞こえてくるコーヒー豆の音から、煎り具合を調整し楽しんだ。
煎った豆はコーヒーミルでひき、抽出までを体験。最後はお互いにコーヒーを分け合い、風味の違いなど感想を共有した。
市内から夫婦で参加した木村一広さん(60)は「人それぞれコーヒーの奥深さがあり面白い。焙煎など普段はできない貴重な体験ができた」と話した。(廣田佳那)