国旗検定1級の山下さんの夢応援 帯広の澤田さんが国連切手プレゼント
帯広市在住の元自衛官澤田孝廣さん(76)は、「国際知識検定国旗(国旗検定)」1級に合格した下音更小学校3年生の山下康(こう)さん(8)に、1000枚超の「国連切手(国旗シリーズ)」をプレゼントした。自身が二十数年かけてコレクションしたもので、「夢に向かって頑張る子どもを応援したい」との思いを込めた。
本紙記事きっかけ
国旗検定は国際知識普及協会主催で、1級は最上位に当たる。澤田さんは本紙11日付に掲載された山下さんの1級合格の記事を見て、国連切手を贈ることを決めた。
日本郵趣協会会員の澤田さん。今はやめてしまったが、中学生の頃からさまざまなジャンルの切手を収集してきた。国連切手は1980年から2007年までコレクションし、専用アルバムに入れて大事にしていた。「国旗に関心のある人にもらってほしかった」と語る。
山下さんは母親のかおるさん(39)と二人で18日、招きに応じ澤田さんの自宅を訪れた。「夢をかなえるために役立てば」と国連切手をもらい受けた。さっそくアルバムを開いて193カ国分の国旗の切手シートを見て、「すごい」と驚き、「すごくうれしい。大切にします」と大喜びした。将来の夢は、「国際的に活躍する内科医」。国連切手を手に、「世界で活躍する」との思いをさらに膨らませて目を輝かせた。
山下さんは、3月下旬に行われた国旗検定で、小学2年生以下の子どもが親にサポートしてもらいながら受検できる「親子検定」の1級に母かおるさんと臨んだ。選択式問題(50問)と記述式問題(50問)の計100問を正答率88%で合格した。(内形勝也)