十勝初の骨粗しょう症リエゾンチーム、8月から始動 帯広整形外科
帯広整形外科(帯広市東2南14、桑原弘樹院長)は骨粗しょう症の予防・治療を多職種で連携して推進するリエゾンチームを十勝で初めて結成し、8月から本格始動させる。医師や看護師だけでなく、リハビリスタッフなども含めたチームで予防促進や啓発活動などに取り組み、患者に骨粗しょう症に注意する意識を持ち続けてもらう。
骨粗しょう症は加齢や女性ホルモンの欠乏などで骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気。日本では病院での治療も行われているが、患者が1年以内に通院をやめてしまうことが多いと言われている。
一方、欧米では予防・治療の取り組みが盛んで、リエゾンチームをつくって患者にアプローチする手法が主流。日本骨粗鬆(しょう)症学会は国内でも同様の取り組みを提唱し、チームの核となる骨粗しょう症認定マネジャーを2013年から育成している。
帯広整形外科は、同院の谷定裕加看護師に認定資格を取得してもらい、十勝でもリエゾンチームの活動を推進できるようにした。今年4月に認定通知を受け取った谷定さんは今後、医師、看護師、理学療法士らをつなぐ調整役となり、骨粗しょう症に関する取り組みを充実させる。
24日に講演会
同院はリエゾンチームの始動に合わせ、24日午後3時から市内のとかちプラザで記念講演を行う。チームの取り組みを説明する谷定さんは「治療に役立つ講演にするので、ぜひ聞きに来て」と呼び掛けている。入場無料。問い合わせは同院(0155・66・7507)へ。(奥野秀康)