全国高校合同ラグビー大会道選抜、士幌から市川初代表 帯柏葉か
ラグビーのコベルコカップ第13回全国高校合同チーム大会(日本ラグビーフットボール協会主催)が8月1~3日、長野県上田市のサニアパーク菅平で行われる。北海道代表・U18合同に士幌の市川陽(3年)と帯柏葉の山本達也(同)、伊藤史紘(同)の3人がメンバー入りした。また、同時開催の第7回全国高校女子合同チーム大会に帯柏葉の安田美結(3年)が東北・北海道の一員として出場する。
同大会は、部員不足で単独チームでは12月末に大阪の花園ラグビー場で開かれる全国高校大会への出場がかなわない学校の生徒で構成する全国9ブロックのチームで実施。予選リーグと決勝リーグを戦う。
市川の道代表入りは、2011年に同校にラグビー同好会が誕生(翌12年に部昇格)してから初の快挙。身長183センチ、体重115キロと体格に恵まれ、フォワード・プロップとしてパワフルな突進力が武器。6月に行われた道代表セレクションでは、ゴール前でのドライブで2トライを挙げて代表入りを獲得した。
小・中学時代は運動が苦手だったというが、高校入学時の身体測定で181センチ、130キロだった体格に引かれた増谷龍大監督から誘いを受けて入部。「1年生の最初の頃はつらくて何度もやめようと思った」と振り返るが、「せっかく始めたラグビー。頑張るしかない」と踏みとどまり、続けてきた。
今年の部員は、同級生の酒井悠多と稗田智将との3人だけ。春季、夏季の十勝大会は帯柏葉との合同チームで出場した。市川の道代表が決まり、引退していた酒井と稗田が練習をサポートしている。稗田は「市川が大会で能力を発揮できるよう手伝いたい」とし、酒井も「僕たちの分も頑張ってほしい」とエールを送る。
「ゲーム経験が少なく、スタミナも課題だが、瞬発力があり、市川の突進は相手が怖がる。思い切っていけ」と増谷監督の激励を受け、市川は「仲間と頑張ってきた3年間の全てを出したい」と活躍を誓っている。
帯柏葉の前主将を務めた山本は176センチ、70キロ。道代表ではウイングとして持ち味のスピードを生かしてトライを狙う。「これまでやってきたことが、どこまで通用するか楽しみ。思い切ったプレーをしたい」と意欲を見せる。
伊藤は170センチ、78キロとがっちりとした体格で、ナンバー8として力強いプレーを信条とする。「コンタクトプレーで一歩でも前に進むことを心掛ける。チームの力になりたい」と闘志を燃やす。
安田は4月の全国高校選抜女子セブンズに続いての道代表。ボールのキープ力が高く、当たりも強いことからセンターを任される。昨年けがで手術した肩の状態も良く、「体が動けている。瞬発力はある方なので、大事な場面での突破を見せたい」と意気込んでいる。(大野篤志)