ショパンピアノコン 下音更小3年の井上さん全国へ
「第18回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA」の札幌地区大会(10月29日)で、下音更小3年の井上夢菜さん(9)が小学3・4年の部門で銀賞を受賞し、来年1月に東京で開かれる全国大会への進出を決めた。井上さんは「練習の成果をしっかり出したい」と意気込んでいる。
井上さんは3歳ごろからピアノを始め、2014年の第26回ピティナ・ピアノコンペティション帯広地区予選で優秀賞と市教育長賞、昨年2月の第5回日本バッハコンクール全国大会の小学1・2年生部門で銅賞を受賞するなど優秀な成績を収めている。現在は餌取ピアノ教室(帯広、餌取真弓さん主宰)で週に1度レッスンを受けている。
ショパン国際ピアノコンクールは、国際レベルの優れた演奏家を発掘・育成することを目的に開かれている全国大会で、地区大会は札幌から沖縄まで全国38会場で開催。札幌地区大会の同部門には井上さんを含め16人が出場した。
井上さんはバッハの「インベンション2声」とショパンの「ワルツ変ニ長調Op.64-1」を演奏。審査員からは「技術的に達者」と高く評価され、銅賞以上を決めた他の7人とともに全国行きを決めた。
井上さん「ロマン派の曲は右手主体の演奏だが、左手側でも音をよく出せるようにしたい」と全国に向け、今後の課題に向き合っている。全国大会は来年1月5~7日まで東京の昭和音楽大学ユリホールなどで開かれ、入賞者は同8日から始まるアジア大会へ進出する。(大木祐介)