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島口選手(音更緑南中出)箱根駅伝 家族「力走お疲れさま」

総合10位でゴールした島口選手に拍手を送る親戚一同

 【音更・東京】2、3の両日に行われた第92回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に、帝京大3年の島口翔太郎選手(滝川西高、音更緑南中卒)が出場した。島口選手は復路の最終10区を快走し、次回大会出場のシード権が得られる総合10位でゴール。初の箱根路を力強く走った島口選手を、両親らは現地で、祖父母ら親類はテレビ観戦しながら声援を送った。

 音更町内にある島口選手の実家では、母方の祖父に当たる瀬ケ沼修さん(77)と祖母担子さん(73)ら親戚6人がテレビ中継で応援した。島口選手が画面に映るたびに拍手と声援でパワーを送った。

シード圏内の10位を守り切り、笑顔でゴールする帝京大の島口翔太郎選手(帝京大学提供)

 3日朝に電話で「けがのないよう、まずは完走を目指して」と島口選手に声を掛けた修さんは「まるで自分のことのようにうれしい」と相好を崩す。めいの一條奏愛(そあ)ちゃん(3)は帝京大学と書かれた旗を振りながら懸命に声援を送った。テレビに映る島口選手に「かっこいい」と瞳を輝かせていた。

 10区の沿道には、父寛和さん(49)と母尚子さん(50)、妹芽衣さん(18)が駆け付けた。島口選手の快走を間近で見た尚子さんは「涙が出そうなくらいうれしい」と語り、「頑張ったね、お疲れさまと声を掛けてあげたい」と涙をこらえながら話した。寛和さんも「初めはどうなるか心配していたが、シード権も取ったのでまた来年頑張ってほしい」と、早くも次回大会の活躍に期待を寄せていた。(村田壮一朗)

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