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臼井2連覇 全道中学陸上女子100m

【女子100メートル】追い風参考ながら11秒台の快記録と2連覇を飾った臼井文音(右)の終盤の力走

 全道中学陸上第2日は29日、千歳市青葉陸上競技場で7種目の決勝を行い、女子100メートルで臼井文音(帯南町2年)が追い風参考ながら11秒92の好タイムで2連覇した。連覇は加納由梨(函館的場)以来8年ぶり、十勝勢としては土田志織(上士幌)以来17年ぶり。臼井はすでに全国大会に出場できる標準記録を突破している。男子走り幅跳びでは玉置真希斗(浦幌3年)が6メートル36で4位となったが、標準記録突破を逃した。(岡部彰広)

全国優勝候補に名乗り
 この日一番のどよめきが起こる中で、臼井文音の笑顔が弾けた。十勝中学記録を上回り、道中学記録にあと0・1秒に迫る11秒92。追い風3・1メートルだったため参考記録扱いとなったが、2位に0・2秒もの差をつけての連覇を飾るとともに、一気に全国大会の優勝候補に名乗りを挙げた。

 決勝に残った8人全員が、準決勝までに12秒台をマーク。このうち臼井を含む4人がすでに全国大会に出場できる標準記録を突破と、ハイレベルな顔ぶれとなった。

 しかし慌てることはなかった。午前の予選で、いきなり自己ベストを0・01秒更新する12秒26をたたき出していた。「足が軽いな」。調子の良さが確認できた。ライバルは、1年生の町井愛海(北斗浜分)ら。「町井さんは去年の自分より速いタイムを出している。差はそんなにないと思っていた。でも(今季出した)タイムは自分の方が速いから」。頭の中には前向きな考えしかなかった。

 武器を持っている余裕もあった。スタート直後こそ横に並ぶライバルが見えたが「自分は後半型。あとは落ち着いて走るだけ」。その思い通り、中盤から後続を引き離していった。

 過去5年の全国100メートルの優勝タイムは、ロンドン五輪代表の土井杏南(現大東文化大)が11秒台で2連覇して以降は12秒1~2で推移している。臼井は昨年、100メートルで標準記録を突破できなかったが、200メートルで全国6位入賞を果たした。万を持して臨む今季は「やれるかなと思っている。決勝に出てみたい」と目を輝かせた。

<決勝>(8位まで・2位以下関係分)
【男子】
▽100メートル

(1)菊地悠太(苫小牧沼ノ端)11秒03
▽400メートル
(1)枝川岳史(札幌平岡緑)50秒95
(6)鳴海真也(浦幌)52秒79
▽1500メートル
(1)石田光輝(札幌西岡北)4分7秒53
▽棒高跳び
(1)鶴田有斗(栗山)4メートル00
(6)西久保聖人(札内)3メートル60
▽走り幅跳び
(1)三宅樹(鷹栖)6メートル67
(4)玉置真希斗(浦幌)6メートル36

【女子】
▽100メートル

(1)臼井文音(帯南町)11秒92
(8)三好あい菜(清水)12秒91
▽1500メートル
(1)西田七海(函館的場)4分42秒08

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