帯広市内清流地区の5公園で動物の石像など破損相次ぐ 22日か
帯広市清流地区の5公園で、22日から30日にかけて計15カ所の施設の破損が見つかった。ベンチや車止めとして設置されたリスやモモンガの石像、トイレの窓ガラスが壊されていた。公園を管理する市みどりの課は悪質ないたずらとみて、29日までの破損について帯広署に被害届を提出したが、30日にも新たな破損が判明する事態になっている。
同課によると、22日午前10時ごろ、リス公園(清流東1)のベンチの両端にあるリスの石像2体の両耳が壊れ、破片が地面に散らばっているのを、近くの保育所の職員らが発見した。
その後、市が帯広署に被害届を提出する準備をしていた26日午前10時ごろ、同公園から西に300メートル地点にあるモモンガ公園(清流西2)のベンチの両端、車止めのモモンガの石像計3体の両耳が破損しているのを、同じ保育所の職員が発見したという。
同日には帯広工業高校西側のまなび野公園(同)、28日は同公園と機関庫の川公園(清流西3)でも同様に石像の耳が壊れていることを確認。29日以降はトイレの窓ガラス破損の発見が相次ぎ、同日午前に同校南側のフクロウ公園(清流西2)で3枚、30日朝はリス公園で1枚、モモンガ公園で2枚が割れていた。
市は22日にリス公園の破損が発見されて以降、周辺の公園でも点検活動を強化した。しかし、29日夕に無事を確認した後の30日朝にモモンガ公園の窓ガラスが割れているのが見つかるなど、破損が続いている。
今回、破損が見つかった5カ所の公園は建設後2~4年と新しく、公園の名前にちなんだ動物の手作りの石像を設置している。同課によると、石像は破損した部分だけを補修することが難しく、1体ずつ交換する可能性も考えており、修繕費用は200万円近くになるとみている。
市みどりの課の石塚幹夫公園管理担当課長は「シンボルとなる石像が次々と壊されてしまい残念。破損が続いているので、周辺住民の皆さんに気をつけてもらいたい」と監視などへの協力を呼び掛けている。(深津慶太)