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満寿屋が高級食パン商品化 26日に麦音店で数量限定発売

「極限まで軟らかさを追求。焼きたては波打つほどで指でつかめない」と話すメンバー(左から杉山社長、山本専務、天方取締役)

 満寿屋商店(帯広市、杉山雅則社長)は、高級食パン「みのりの恵み」を新たに商品化し、26日から市内の麦音店(稲田町南8線西16)で数量限定販売をスタートさせる。新銘柄の小麦「みのりのちから」を100%使用するなど原料はほぼ十勝産。同社は「製法も配合にもこだわった。焼きたてのとろとろ感や、その後も続くふわふわ感を堪能して」とPRしている。

 同社が高級食パンに挑戦したのは1950(昭和25)年の創業以来初。小麦は昨年、産地品種銘柄指定された十勝産みのりのちからを採用、「ゆめちから」と「きたほなみ」を交配育成した超強力小麦で、試験段階から関わる山本忠信商店(音更)の契約農家が栽培。あすなろファーミング(清水)の放牧牛乳や、よつ葉乳業のマスカルポーネチーズなども使用した。

 当日仕込んで焼く「ストレート製法」で、ミルク湯種を採用。「作業工程が少ない分、職人の腕が問われる。ミルクでもちもち感も高まる」と天方慎治取締役。平日1日10本、土日祝日は20本限定で1500円(2斤、紙袋付き)。午後2時の焼き上がり予定。

 同店で23日午後の会見に同席した山本忠信商店の山本マサヒコ専務は「みのりのちからを使っての商品化は初。今年の作付けは前年比10倍の50ヘクタールに増えた。おいしいパンを通じ、みのりのちからの良さを知ってほしい」と力説。杉山社長は「全国的に高級食パンブームの中、十勝で地産地消の新たな形の商品をと、構想から約1年かけ完成させた自信作」と話していた。(佐藤いづみ)

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