英国式ブラバン、道内団体の共演に沸く
道内外の英国式ブラスバンドによる演奏会「ブラスナイト」が11日、帯広市内のとかちプラザ・アトリウムで開かれた。十勝初開催で、管内から帯広工業高校吹奏楽部(白川幸心部長)とおとふけブラス(太田究代表)が出演し、最後には約100人による重厚な音色も聴かせた。(馬渕智子通信員)
この演奏会は英国式ブラスバンドを広めようと、これまで札幌市で行われていた。コロナ禍で中断していたが、「おとふけブラス」が主管となり、5年ぶりに十勝開催が企画された。
札幌や旭川、埼玉の合同チームなど6団体が出演。帯工吹奏楽部は有志22人で開演を飾った。白川部長は「練習を重ねてきた。実力を発揮したい」と話し、抱負通りに熱演。部員のソロ演奏では会場から手拍子が湧き起こった。おとふけブラスは、ユーフォニアム演奏者の荒木玉緒氏をゲストに迎え、プロの音色で観客を魅了。最後には出演団体が集まるマスバンドの演奏で締めくくった。
英国式ブラバンは、金管楽器と打楽器を用い、トランペットの代わりにコルネットやユーフォニアムが演奏に加わる。木管楽器、金管楽器、打楽器で演奏する吹奏楽と異なり、指揮者を扇型ではなく箱型で囲んでの演奏が特徴だ。
音更小5年の平颯士朗さんは「すべての演奏がすごかった」と話した。太田代表は「一人でも多くの人に音楽を楽しんでほしい」と話していた。