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帯柏小の松平君 ポケカ世界大会に照準 家族のサポートで腕前進化

お気に入りのカードを持って世界大会に向け意気込む幸太朗君(左)と父知幸さん

 帯広柏小学校3年の松平幸太朗君(8)は8月に開かれるポケモンカード(ポケカ)の世界大会出場を目指している。参加権利を手にするには、中~大規模の公認大会で上位の成績を収める必要があるが、松平君はすでに世界大会出場の圏内に入っている。松平君は「残りのシーズンを大事にして、日本代表を勝ち取りたい」と話している。(松崎篤嗣)

 ポケカの世界大会に出場するには、公認大会のうち、大都市圏で開かれる大型大会「チャンピオンズリーグ」で準優勝以上の成績を残すか、全国のカードショップで開かれる中型大会「シティリーグ」で得られる「チャンピオンシップポイント(CSP)」を集める必要がある。

 チャンピオンズリーグのジュニア(小学生以下)部門は約650人が参加できるが、参加は抽選で、準優勝以上の成績を目指すのは狭き門。シティリーグは参加人数が最大で約80人と少ない分、全国で行われ、1年を通じて4回の出場が可能となっている。

 世界大会にはシーズン終了までにシティリーグで得られるCSPの獲得数で上位30人に入る必要があるが、シティリーグに2回出場した松平君の順位は2位(1月30日時点)。シーズン内に残り2回の参加権利を残しているが、すでに世界大会の出場圏内に入っている。

親子で対戦する幸太朗君(左)と知幸さん(1月29日、帯広市内)

 松平君は昨年11月に開かれた福岡県のシティリーグ(小学生以下)で優勝。今年1月に開かれた徳島県の同リーグ(年齢制限なし)では大人顔向けのカードさばきで準優勝の成績を残した。松平君は2大会を振り返って「当日は運も良かったけど、日々の練習の成果が出た。国内2位の順位に自分でも驚いている」と話す。

 松平君は毎日午後7時から2時間ポケカの練習をするほか、週末は道内で個人が開いている自主大会に遠征し、大人に混じって対戦している。毎日の練習は、ビデオ通話機能が付いたアプリを使用し、カメラを使って盤面を映す「リモートポケカ」が中心だ。

 松平君の輝かしい成績は家族からのサポートに裏打ちされる。父親の知幸さん(35)もプレーヤーで、家では仕事の合間を見つけて幸太朗君と対戦し、正しいプレイングを指摘する。また全国で開かれる公認大会に幸太朗君を出場させるため、送迎に多額の旅費もかける。知幸さんは「息子が(世界に)行きたいと言ったからには、親としてできる限りのサポートをしたい」と話す。

 大人顔負けのプレーをする幸太朗君でも、運に見放され、納得の行かない敗北に涙する日もある。知幸さんは「カードゲームである以上運が絡むのは仕方ない。理不尽もあると思うが精神的にも強くなってほしい」と話す。

 8月に横浜市で開かれる世界大会に向け、幸太朗君は「日本代表として出場するのはもちろん、帯広から出場して恥ずかしくないプレーをしたい」と意気込んでいる。

<ポケモンカード>
 国民的ゲームソフト「ポケットモンスター」シリーズの世界をテーマにしたカードゲーム。シリーズに登場するポケモンやトレーナー、グッズなどがイラストになったカードを駆使して戦う。近年では俳優やタレントがポケモンカードのプレーヤーであることを公言して活動しているほか、毎月発売される新商品も即座に品薄になるなど、国内で熱狂的な盛り上がりを見せている。

関連写真

  • 福岡県で開かれたシティリーグで優勝した松平君(昨年11月)

    福岡県で開かれたシティリーグで優勝した松平君(昨年11月)

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