道と札幌市、経済4団体が緊急メッセージ 「全道で出勤抑制に協力を」
【札幌】道と札幌市は8月31日、道内の経済4団体とともに新型コロナウイルスに関するオンライン懇談会を開き、全道の企業や事業者に対して「ほっかいどう出勤者数削減官民共同メッセージ」を発出することを決めた。27日に道内に3度目の緊急事態宣言が発令されたことを受け、出勤者数の7割削減を目標に、経済界に在宅勤務や時差出勤への協力を呼び掛ける。
懇談会には行政側から鈴木直道知事、秋元克広札幌市長が出席。経済界から北海道経済連合会の真弓明彦会長、道商工会議所連合会の岩田圭剛会頭、道経済同友会の渡辺卓筆頭代表幹事、道観光振興機構の佐藤誠之専務理事が参加した。
非公開で行われた意見交換で、各団体の代表らは感染対策のため出勤者数の削減に取り組む行政の考えに理解を示す一方、「経済活動を正常に戻すための出口戦略を明確にしてほしい」と求めた。鈴木知事と秋元市長は共同メッセージへの協力とともに、企業などで働く従業員がワクチンを接種する際の休暇取得への配慮などを要請した。
懇談後に決定した共同メッセージは31日付で、各団体の会員企業などに通知される。(奥野秀康)