なつぞら人気、「あんバタサン」完売続く 柳月
NHK連続テレビ小説「なつぞら」効果で、柳月(本部音更)の菓子「あんバタサン」の人気が急上昇し、連日完売している。劇中に登場した菓子がこの商品に酷似しているとし、SNSなどで話題になった。
なつぞら113話(9日放送)で菓子店「雪月」の新作として、バター煎餅にバターとあんこを挟んだ「おバタあんサンド」が登場した。
柳月のあんバタサンは、十勝産小豆と道産発酵バターをサブレで挟んだ商品。昨年夏に発売し、十勝らしい菓子として人気を集めていた。
その人気は、9日の放送でさらに加速。お盆時期に合わせた通常の2~3倍の製造量にもかかわらず、各店舗では連日、開店から30分ほどで完売している。20日のスイートピア・ガーデン店(音更)でも、数百個が開店直後に売り切れた。観光客や地元客を問わず買い求め、ネット注文は2~3週間待ちとなっている。
柳月はなつぞら製作に協力し、戦後十勝の菓子店事情などの情報を脚本家らに提供している。その過程で、あんバタサンにも興味を示したという。
同社企画開発室の阿部静さんは「なつぞらで盛り上がる十勝を訪れて、お菓子や乳製品、農産物などを楽しんでほしい」と話す。(池谷智仁)