初の特殊詐欺警報発令 道警
【札幌】道内で特殊詐欺が多発しているのを受け、道警は27日、初の「特殊詐欺警報」を発令した。金融機関や運送業者に、高齢者への声掛けなどのさらなる協力を求める。
道警によると、道内の昨年1年間の特殊詐欺被害は259件約12億5000万円と過去最悪を記録。今年も25日現在で82件約3億7000万円に上り、昨年を上回るペース。十勝管内でも27日現在、帯広などで3件1760万円の被害が確認されている。
特に今月以降、札幌市内では「手渡し型」の特殊詐欺被害が相次いでいる。他の手口を含めて42件約2億1000万円の被害が確認され、「危機的状況」(道警)という。
一方では、今月1日から20日までの間、金融機関や運送業者などの通報により42件約1億1900万円の被害を防止している。道警はこれら関係機関の協力を得て、被害拡大を食い止めたい考えだ。今回の特殊詐欺警報の発令では(1)金融機関や運送業者による通報(2)高齢者を対象とした広報-などの対策をそれぞれ強化する。(土屋航)
◆特殊詐欺について
・特殊詐欺警報! 手渡し型のオレオレ詐欺が多発!(PDF)-北海道警察