ロシア・ウラジオストクにモデルルームをオ-プン ロゴスホーム
住宅メーカーのロゴスホーム(帯広市、池田雄一社長)は、ロシアのウラジオストクにモデルルームをオープンさせた。同国では住宅がコンクリート構造体の状態で市場流通しているため、十勝で販売している家の内装・設備を展示し、内装・設備工事の富裕層からの受注を目指す。
同社は2012年にロシア・サハリン州ユジノサハリンスクにリフォーム事業(改修診断)で参入。同国の住宅事情を把握し、事業展開を模索してきた。
ウラジオストクは12年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)開催をきっかけに経済成長しており、ロシアでの事業展開の拠点にしようと8月にモデルルームをオープンした。現地法人ホームテックロゴス・ルス(池田英希社長)を立ち上げ、現在はロシア人スタッフとの2人態勢で現地での事業を進めている。
モデルルームはコンクリート躯体で販売されていたマンションの一室で80平方メートル。2LDK用を、見学しやすいよう1LDKの間取りにして展示している。ロシアには風呂に入る習慣はないが、ユニットバスを導入し、日本風の風呂の楽しみ方も提案している。
ロシア人向けのインターネットやチラシ配布などでPRし、オープンから約1カ月で25組が訪れた。
ロシアでは、コンクリート躯体の状態から生活ができるまでに一括して施工を請け負う業者がなく、業者と工事の内容ごとに打ち合わせが必要で、工事期間は1、2年かかる。また、内装・設備費は80平方メートルほどの住宅で約500万円で、同社の価格(1000万円程度)と開きがあるが、同社の場合、内装・設備一式を施工でき、納期を30日間と短くする。サービス面での優位や品質の良さで売り込んでいく。
受注時は同社が日本から大半の内装資材を輸出、現地の協力会社の職人が作業に当たる。池田社長は「成約はまだないが、品質に高い評価を得ている。日本品質の住宅をロシア全土に広めたい」と話している。(関坂典生)
◆ロゴスホームの新規参入について
・十勝の住宅がロシアでショールームになりました-株式会社ロゴスホームホームページ
・ロシアでリフォーム事業参入、ロゴスホーム-十勝毎日新聞電子版(2012/09/23)