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氷まつり閉会式 降雪下の花火でフィナーレ

氷まつりの最終日を彩った花火(4日午後5時50分ごろ、約10秒露光。新井拓海撮影)

 「第55回おびひろ氷まつり」(会場・帯広市緑ケ丘公園)の最終日は4日午後5時半から、グリーンステージで閉会式が行われた。式の終了と同時に十勝毎日新聞社が主催する花火大会「おびひろ中から見える花火」が催され、3日間のフィナーレを告げる最大4号玉の大輪を来場者は熱い眼差しで見上げた。

 閉会式では、関係者が壇上に並び、各代表者があいさつ。巨大滑り台と旧双葉幼稚園の氷壁を手掛けた陸上自衛隊第4普通科連隊大氷雪像制作隊の大久保靖隊長は「気温がプラスになった時は作業が進まず苦労したが、開催された3日間、子どもたちの笑顔が見られてうれしかった」と述べた。

 大宮美紀子実行委員長は「双葉幼稚園の関係者が、涙を浮かべながら氷壁を眺めていた光景が印象的だった」と話し、隊員をねぎらった。大宮委員長は「たくさんの方の協力があって氷まつりが実施できた」と感謝を伝えると、会場の全員でカウントダウンを開始。「ゼロ」の声と同時に花火が打ち上がり、雪が舞う夜の闇を明るく照らした。

 約10分間、高低2段階の高さで花火が繰り広げられると、クライマックスは錦冠(にしきかむろ)が夜空にきらめいた。来場者は白い息を吐きながら、厳冬の風物詩に拍手を送っていた。(石川友史)

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