ばんえい十勝 13日開幕
白熱レース153日間
「ばん馬パン」先着300人に
2014年度のばんえい十勝が13日、帯広競馬場(帯広市西13南9)で幕を開ける。初日は午後1時の開門と同時に、先着300人限定で「ばん馬パン」を配布。第1レースの発走は午後2時40分で、最終レース発走の同8時40分まで人馬一体の白熱したレースを繰り広げる。毎週土・日・月曜(一部除く)で、来年3月30日まで153日間の開催。このうちナイター開催は、前年より15日多い110日間(4月13日~12月22日)を設けた。同競馬場内の観光交流施設「とかちむら」では十勝のグルメやスイーツを味わえる他、十勝が舞台の人気漫画「銀の匙(さじ)Silver Spoon」の関連グッズも多数販売する。
■一緒に応援
レースでは、サラブレッドと比べ2倍以上の体格を誇るばん馬が、200メートルの直線コースを駆け抜ける。レースの行方を左右するのは、コース中盤の高さ1・6メートルの第2障害。走路に並行して設置されている柵付近の「エキサイティングゾーン」では、ばん馬を間近に、並走しながら観戦できる。重さ500キロから1トンの鉄ソリを引くばん馬の懸命な姿に、「頑張れ!」と熱い声援を送ろう。
■夜も楽しい
前年度と同様、ナイター開催は開幕初日から行い、15日増の110日間に拡大した。午後1時(月曜は午後1時半)の開門で、第1レース発走時刻は同2時40分。最終レースの発走は95日間(4月13日~11月17日)が同8時40分、残り15日間(11月22日~12月22日)が同7時40分を予定している。入場料は1人100円(中学生以下無料)。競馬場のスタンド入り口前には予想紙(競馬ブック、バンエイ金太郎)の販売所もある。
■銀匙グッズ
とかちむらの産直市場内にある「大蝦夷農業高校銀匙購買部とかち帯広支店」では、人気漫画「銀の匙」の関連グッズがずらり。蹄鉄(ていてつ)がデザインされたTシャツ(3600円)や帯広農業高校の生徒が商品化した「豚丼のタレ」(601円)、クリアファイル(300円)、ポストカード(4枚セット、378円)など、その数は20種類以上。また、とかちむら内の各店舗で1000円以上買い物をしたレシートを持参すると、PRキャラクターの「村長」のキーホルダーが先着100人にプレゼントされる。
<交通アクセス>
帯広競馬場は、JR帯広駅から北西に約2キロの距離で車で約7分。駐車場は競馬場東側と、白樺通を挟んで南側の2カ所がある。バスはJR帯広駅バスターミナル12番乗り場から「競馬場」停留所で下車。大人200円、子供100円。とかち帯広空港から競馬場前までの直通バス運賃は1000円。
<馬券の買い方>
■100円から購入可能
馬券購入は20歳以上に限られ、100円(1票)から購入できる。競馬場内の発売窓口付近に置かれているマークシートの枠を、備え付けの鉛筆で黒く塗りつぶして記入。自動発売機に現金とマークシートを入れて馬券を購入する。的中馬券は、自動払戻機で払い戻しを受ける。的中馬券の有効期限は60日以内なので、注意を。
■馬券は6種類
馬券は単勝式(単勝)、複勝式(複勝)、馬番2連勝複式(馬複)、馬番2連勝単式(馬単)、馬番3連勝複式(3連複)、馬番3連勝単式(3連単)の6種類ある。
3着までに入る馬を当てる「複勝」は最も当たる確率が高く、初心者にもお薦め。その分、配当は低い傾向にあるが、2013年度の平均配当は219円。1着になる馬を当てる「単勝」も高確率で、同年度で1番人気の馬の勝率は35.1%となっている。
1~3着になる馬を順番通りに当てる「3連単」は最も難易度が高いが、高配当が期待できる。馬券100円に対し、過去最高配当額は171万9320円で、万馬券(100円で1万円以上配当)も多い。
■本紙、かちモバに予想
予想紙、スポーツ紙、前日の十勝毎日新聞スポーツ欄には予想が掲載されている。予想の印は◎が勝率の高い本命馬、○は勝つ可能性がある対抗馬、▲は逆転勝利する可能性がある馬、△は穴馬を意味する。
携帯電話サイトの「かちまいモバイル」(愛称・かちモバ、月額324円、http://kachimai.mobi/)では全レースの予想を掲載している。ばんえいを長年分析している専門家・小寺雄司さんの予想に注目。