十勝ヒルズでハンカチノキの花咲く 管内初
【幕別】観光庭園の十勝ヒルズ(幕別町日新13)で14日、ハンカチノキの花が咲いた。道内では札幌の一部公園などで花を咲かせているものの、十勝での開花は珍しいという。関係者は「他の庭園などでも聞いたことがなく、おそらく初めて。開花期間は1週間ほどなので、多くの人に見てもらいたい」と喜んでいる。
ハンカチノキは中国原産の木で、多数の雄花と一つの両性花からなる球状の花を咲かせる。葉のような見た目の、花を包む白色の苞葉(ほうよう)の様子からハンカチノキと呼ばれる。花を咲かせるまで10年以上と期間が長いことや、開花の前年に花芽(はなめ)を付けて冬を越すという特性から、冬の寒い十勝では開花が難しかった。
ハンカチノキは売店のテラス横に1本植えられている。毎日様子を確認していたヘッドガーデナーの高田玲子さんが14日、複数の花が開花していることを確認。開花した花は紫がかった赤色で、白色とされる苞葉は黄緑色をしている。高田さんは「初めて咲いたので、これから白くなるのか、黄緑色のままなのかは注目している。ぜひ多くの方に珍しい花と苞葉を見てもらいたい」と話している。
営業時間は午前9時~午後5時。(吉原慧)
十勝ヒルズでハンカチノキの花咲く 管内初