タンチョウ家族連れ“お散歩中” 幕別
【幕別】国の特別天然記念物・タンチョウが幕別町に飛来している。札内地区の畑では親鳥が幼鳥を伴って姿を見せ、餌をついばんだり、仲良く空を舞ったりしている。
道立十勝エコロジーパーク(音更)などによると、親鳥は豊頃町内に営巣している個体で、翼に黒い部分が残っていることなどから4、5歳の若いつがいとみられる。首から頭に茶色の毛をまとった幼鳥は、今年ふ化した個体。
子育て中のタンチョウは“家族”で行動する。今回の飛来地はこの家族の縄張りの一つとみられ、虫や収穫時に残ったトウモロコシなどをついばむ姿がよく目撃されているという。
同パーク学芸員の伊藤眞實(なおみ)さんは「散歩中の家族には近づかず、遠くで見守って」と呼び掛けている。(関根弘貴)