芽室の訪問団、南米で“先進的な”ゲートボールに刺激
【芽室】ブラジルで現地時間の8月23、24日に開かれた「第10回国際芽室杯ブラジルゲートボール(GB)親善大会」に、GB発祥の地・芽室町から訪問団が参加した。10回の節目を迎えることを記念し招待を受けたもので、手島旭町長らが訪問。国内では競技人口の減少が続く中、南米での普及活動や大会の盛り上がりに訪問団は刺激を受けた。(近藤周)
町とブラジルGB連合は2012年、親善交流協力協定を締結。昨年8月には町内で開催する「発祥の地杯全国GB大会」に10年ぶりにブラジル、パラグアイのチームが出場した。
現地での芽室の名を冠した大会が10回目となり、同連合が芽室訪問団の招待を企画。訪問団には手島町長、町GB協会の鈴木健充理事(芽室町議会副議長)、町GB推進協議会の木村淳彦会長(芽室町議会議員)、町魅力創造課の我妻修一課長の4人が参加した。
4人は8月18日に日本を出発し、現地時間21日に南米アルゼンチンで開かれた親善GB大会に参加。22日にはブラジルのドラードス市に到着し、同市役所を訪れ、市長や市議会議員を表敬した。
23日には第10回国際芽室杯ブラジルGB親善大会が同市で開幕。南米4カ国の約100チーム、約800人の選手を前に手島町長が祝辞を述べた。訪問団は助っ人と共に「芽室チーム」として大会にも出場。大会期間中にはレセプションの場も設けられ、現地のGB愛好家と交流した。
一行は日本時間の27日に帰国。鈴木理事は、GBに取り組むクラブチームが南米各地域にあることに触れ「日本ではGBチームは老人クラブ単位で行っているため若い人が入りにくい。クラブ単位の活動は十勝や芽室にも必要だ」と指摘。木村会長は「大会中はボランティアが食事を用意するなど、まちを挙げた大会運営に刺激を受けた」と振り返った。
手島町長は、審判資格取得支援やスコア入力の電子化など、南米の先進的な競技運営にも驚いたという。再来年の27年はGB誕生80年、発祥の地杯40回大会の節目の年となるとし、さらに競技普及を活発化させたい考え。「南米の若者への普及活動を見習いながら、国際化も含めて推進していきたい」と話していた。