高木姉妹のダブルメダルなるか、今夜女子1500メートル 北京五輪スピードスケート
【中国・北京=北雅貴】北京五輪のスピードスケート女子1500メートルが7日午後5時半(日本時間)から、国家スピードスケート館で行われる。今季のワールドカップ(W杯)で3勝している幕別町出身の高木美帆(27)=日体大職-日体大、帯南商高出=、姉の菜那(29)=日本電産サンキョー-同高出=、佐藤綾乃(25)=ANA、釧路管内厚岸町=の3選手が出場する。世界記録保持者の高木美は有力な優勝候補。高木菜も今季のW杯で2位に入るなど力強さを増しており上位進出を狙う。6日午後に氷上練習で調整した。
高木美は今季、ソルトレークシティー(米国)のW杯で自身の持つ世界記録に迫る1分49秒99の好タイムで優勝。それでも「海外勢はオリンピックにピークを合わせてくる」と、W杯はあくまで参考程度の位置付けと冷静だ。5日に3000メートルを滑り6位。レースでのリンクの感触も経験した。
高木菜の1500メートルは、2014年のソチ五輪以来となる。けがを抱えながら戦った4年前の平昌五輪では女子団体追い抜き(チームパシュート)とマススタートで金メダル。同五輪以降、個人種目の強化に励みさらに地力を上げてきた。6日に取材に応じ、「良い感じで仕上がっている。しっかりと準備ができた。自分のすべてを出したい」と意気込んだ。初めてとなる姉妹対決については「そこはあまり考えていない」と自身の滑りに集中するつもりだ。
1500メートルには15組30人がエントリー。高木菜は10組、佐藤は13組、高木美は最終15組で滑走する予定。