高木美帆、今夜3000メートル「メダル意識して攻める」 日本勢初メダルに期待
【中国・北京=北雅貴】北京五輪のスピードスケート女子3000メートルが5日午後、国家スピードスケート館で行われる。幕別町出身の高木美帆(27)=日体大職-日体大、帯南商高出=が出場する。今大会参戦する5種目に参戦する高木美の最初のレース。前回の平昌五輪では3位と1秒余りの差の5位だった3000メートルに向け、「メダル圏内を意識して攻めていきたい」と意気込む。
高木美は500メートルから3000メートルの4つの個人種目と、連覇の懸かる団体追い抜き(チームパシュート)にエントリー。金メダル候補の1500メートル(7日)や1000メートル(17日)の前のレースとなるだけに、滑りに注目が集まる。ただ、4日の練習後に報道陣に対し、「(今後の種目を占う上での初戦の重要性は)考えていない。初日が良かったからと言ってすべてが良い保証はないし、逆にだめだからと言って引きずることもない」ときっぱり。「3000メートルをどう滑りたいか、どう戦うかに集中している」と話した。
10組の滑走のうち、高木美は前半の3組に登場。強豪選手が後半に控えるだけにほかの選手のタイムを意識しながらではなく、自身の最高の滑りのみを追求するつもりだ。佐藤綾乃(ANA)は6組に出場する。レース開始は5日午後5時半(日本時間)。
高木美は4日夜の開会式には出席しなかったが、日本選手団の主将として「選手全員がこの日をいろいろな気持ちで待ちわびていたと思うので、最後まで戦い抜けることを強く願っている」と話した。