「ゼロカーボン」に向けてタスクフォース地方会合 道内の国出先機関
【札幌】国が設置した「ゼロカーボン北海道」タスクフォースの地方支分部局レベル会合が17日、札幌市内で開催された。国の出先機関の局長、所長らが参加し、道内の脱炭素化に向けて連携することを確認した。
鈴木直道知事がオブザーバー参加。「温暖化は農林水産業に深刻な影響を与えると懸念される。再生可能エネルギーを普及する上で北海道のポテンシャルを生かしつつ、ゼロカーボン北海道の取り組みを地域経済が潤う起爆剤としたい」と語った。
同会合は道内の地域事情やニーズを吸い上げて包括的な支援につなげる一方、国レベルで検討が必要なテーマをタスクフォースに伝達する。道総合通信局、道農政事務所、道森林管理局、道経済産業局、道開発局、道運輸局が参加、道地方環境事務所が事務局を務める。今年度は2回の幹事会を実施し、第2会合で議論の状況をまとめる。
道は2050年までに再生可能エネルギーの普及などにより、温室効果ガスの排出量をゼロにすることを目指している。国に対しては本州に電力を供給する北本連携設備の拡充、道内送電網の強化などを要望している。(奥野秀康)