ジュニアプログラミング検定で全国最年少「ゴールド」帯広光南小3年野村一護君
2020年から小学校でも必修化される「プログラミング」のスキルを測定・認証する「ジュニア・プログラミング検定」(サーティファイ情報処理能力認定委員会主催)で、帯広光南小学校3年の野村一護君(8)が、最上級の「ゴールド」に全国最年少で合格した。楽しみながらプログラミング技術を身に付けた野村君は「もっと極めたい」とさらなる高みを目指している。
サーティファイは、ビジネス能力・技能に関する認定試験の開発や主催をする民間会社。1983年に始まった「情報処理技術者能力認定試験」や、ホームページ作成におけるスキルを測る「ホームページ制作能力認定試験」などがある。
ジュニア・プログラミング検定は、プログラミングを組み立てる力を付け、その知識を土台とした創造力を養うことが狙い。国内外108カ所で随時受験でき、入門レベルの「エントリー」(4級)から、複数の条件を組み合わせた処理能力が求められる「ゴールド」(1級)までの4段階がある。
このうちゴールドは、受験に年齢制限はないが、文章読解力も必要となるため、小学3年生(8歳)以上の受験が推奨されている。
野村君は3月上旬に札幌で受験。プログラムを指定された通りに組み立てたり、誤った部分を修正する問題が出題され、結果はボーダーラインを大きく上回り合格。受験当時7歳だった野村君は、全国最年少でゴールドを手にした。
昨年5月から帯広市内の子ども向けプログラミング教室「知恵の実」に通う。プログラミング教育のフリーソフト「Scratch(スクラッチ)」を使いこなし、アニメーションやゲームを作る野村君は「頭の中で考えたことを再現できるのが楽しい」と魅力を語る。
最年少でのゴールド獲得にも「満点が取れなくて悔しい」とさらに上を目指す野村君。同教室の講師笹谷まゆみさんは「なかなかこの年代でゴールドは取れない。こういう子が大人になって世の中に出ていくのが楽しみ」と笑顔で語る。
20年度から小学校で必修化される「プログラミング教育」。現在十勝管内の小学校でも、教諭の研修や試行授業が行われ、注目を集めている。学校で始まる授業も楽しみにしている野村君は「周りの友達にもプログラミングの良さや楽しさを知ってもらいたい」と目を輝かせた。(細谷敦生)