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子ども守る「よんかけ」 まちマイ五中エリア編

五中エリアでは“よんかけ”の精神に守られた子どもたちが、毎日を楽しく過ごしている。写真は、1月26日に行われた緑小地区ウインターフェスティバルに参加した児童ら

「目と手 声と心」
 “よんかけ”のおかげで、五中エリアの子どもは元気です-。

 帯広市の中心部に位置し、道立帯広美術館やおびひろ動物園などがある五中エリア。この地区の子どもたちが毎日を元気に楽しく過ごせるよう、地域の大人たちに浸透しているのが「子どもたちに『目をかけ、手をかけ声をかけ、そして心をかけよう』」という「よんかけの精神」だ。帯広緑丘小学校のPTAから生まれた考え方は地区内の父母、高齢者に幅広く浸透し、地域を活気づけるキーワードとなっている。

 これを最も象徴しているのは、毎年冬に行われる「緑小地区ウインターフェスティバル」。緑小地区生涯学習推進委員会、緑ケ丘地区老人クラブ連合会、よんかけサポーターズクラブなどの主催で、緑丘小学校を舞台に行われる。

フェスティバルの目玉は老人クラブによる餅つき。楽しみにしている子どもたちのため、若い父親たちが取り組みを引き継ごうとしている

緑丘小と地域一丸「ウインターフェス」
 イベントの目玉は、老人クラブによる餅つきだ。2013年ごろまで地域の高齢者がきねと臼を持って周辺の学童や保育所を回っていたが、ウインターフェスの場を活用し、地域全体で大々的に行うようになった。

 主催側のよんかけサポーターズの保前明美代表(帯広市学校支援アドバイザー)は「お年寄りの皆さんは『もう年だから、これが最後』と笑いながら毎年餅つきを実施してくれるが、『僕たちが代わりますよ』という30~40代の父親たちも出てきている。息の長い取り組みとして地域で続けられそう」と話している。

 学校や地域が一丸となって行うフェスには、父親や母親、地域の高齢者などが顔をそろえ、遊びに来る児童らを出迎える。1月26日に行われた今年のフェスには、350人が参加。

 友達と一緒に会場を訪れた緑丘小4年2組の阿部晴樹君(10)は「餅つきも良かったし、じゃんけんやトランプのゲームも面白かった。来年も再来年もやってほしい」と元気いっぱいに笑っていた。(奧野秀康)

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